【SVシングルS2使用構築】ブラヌチャン2【最終13位/レート2234】

※来シーズンは違うルールですが、一応しばらくの間レンタルを公開しておきます

 

 

コンセプト

・ステロ欠伸サイクルorトリック+積み展開

・高火力アタッカー+クッション

・対面+展開+サイクルの各動きを取り入れた柔軟度の高い構築

 

構築経緯

1.

前期使用していた構築の並びに手ごたえを感じていたので6体固定で最後まで使用しつつ、その過程で各々の型を調整しました。最終的に行った変更は下記の通りです。

風船→襷。地ならし採用。飛行テラス→地面テラス

ラムノーマルテラス神速→厚底ブーツ飛行テラス

気合玉採用。飛行テラス→鋼テラス。調整変更

瓦割り採用

 

具体的な変更意図は個体解説の項で言及します。コンセプトなどは前期構築と全く同じなので、併せて参照ください。

 

個体解説

 

ブラッキー 

  

性 格:図太い

特 性:精神力

実数値:202(252)-*-178(252+)-*-151(4)-85

持ち物:食べ残し

テラス:フェアリー

技構成:イカサマ/欠伸/願い事/守る

構築の軸。クッション・詰ませ枠。デカヌチャンと合わせて欠伸展開を行ったり各拘りアタッカーを動かす上でクッションを担います。

前期と比べて個体数が増えた影響でブラッキーへの対策を施した構築が多くなり、その中でも特に炎の渦挑発サザンドラといったピンポイントメタには選出段階で注意が必要でした。前期以上に立ち回りの難易度は上がっていると使っていて感じましたが、選出や立ち回りの中で十分なケアを行いつつ立ち回った際のサイクル下でのクッション、詰め性能は健在で、軸に相応しい活躍を見せてくれました。

フェアリーテラスはドドゲザン・サーフゴーを筆頭とした鋼打点が抜群になってしまうのが欠点でノーマルに変更するか悩みましたが、現環境トップのドラゴンタイプへ頻繁に後出しする上で鉢巻眼鏡持ちに押し切られないことの方が重要だと考え、そのまま使用し続けました。格闘打点を受けるためにテラスを切る場面が意外と多かったのも理由の一つです。サーフゴー入りにブラッキーを選出する際は、ミトム・サーフゴーを同時選出して、もしテラスを切った場合でも相手が拘りアイテム持ちの場合、守る→裏交代でゴールドラッシュの一貫を作らないことを心がけていました。

 

デカヌチャン 

(画像がなかったためザシアンで代用)

性 格:意地っ張り

特 性:型破り

実数値:163(20)-139(252+)-98(4)-*-126(4)-143(228)

持ち物:気合いの襷

テラス:地面

技構成:デカハンマー/地ならし/ステルスロック/アンコール

調整先

S…準速セグレイブ+その付近に調整を施したSラインのポケモンを抜ける程度。地ならし後最速ドラパルト抜き

構築の軸その2でありマスコット枠。ステロ撒き・サイクルパーツ・アンコールを絡めた起点作成+流し+詰め・アタッカーまで様々な役割を担います。

前期から大きな型変更を行ったポケモン①。デカヌチャンは単体で火力の出せる型の方が強いとずっと考えていた一方で、前期のAS風船だと初手に出てくるドラパルトの炎テラバースト・眼鏡サザンドラのケアなどが難しいのがネックだったため、解答として気合の襷を持たせました。また地ならしを採用することで、初手炎テラバドラパルトやマスカーニャ・ゲンガーなどの襷持ちへの対面処理が可能になります。サザンドラも襷を盾にデカハンマーから入り、炎技ならダメージトレードしつつブラッキーorミトムに交代。身代わりは次のターン大体挑発をされるので、そこに地ならしを合わせる(型破りで浮遊無効)ことでS関係を逆転させつつデカハンで縛ることができます。この型は従来のデカヌチャンでは起点にされたり出オチしてしまう相手でも起点回避しつつ自身の展開や対面的な殴り合いが行える点が強かったです。地ならしはS操作技だけでなく地面打点として最低限火力が出せるのも優秀で、叩き落とすを切ってもサーフゴーに打点が持てたり、地味にデカヌチャンが初手に誘いやすいヒートロトムジバコイルにも刺さるのが良かったです。

襷持ちだからといって安易に地ならしステロだけして切って裏に繋ぐのではなく、相手の構築や初手に応じてステロではなく地ならし→デカハンマーでの対面処理を優先したり、ステロを撒いた後一度裏に引いて温存したりといった細かな状況判断が重要でした。タイプ自体優秀なので襷度外視でサイクル参加させることも少なくなかったです。

テラスは飛行タイプから地ならしの打点を伸ばせる地面タイプ(サザンドラの身代わりが地ならしで確定で割れるため択にならない)に変更しましたが、同時選出する可能性の高いカイリューをテラス依存度の高い飛行テラバ型に変更した兼ね合いでこのポケモンにテラスを切ることはほぼなかったので正直何でもいいと思います。

 

カイリュー

性 格:意地っ張り

特 性:マルチスケイル

実数値:191(196)-190(148+)-116(4)-*-121(4)-120(156)

持ち物:厚底ブーツ

テラス:飛行

技構成:地震/テラバースト/龍の舞/羽休め

調整先

H…16n-1

S…龍舞1積みで最速110族(ゲンガー)抜き

A…余り

積みエース枠・スイーパー。デカヌチャンブラッキーのステロ欠伸やミトムサーフゴーのトリックから展開して全抜きを狙います。

前期から大きな型変更を行ったポケモン②。前期使っていたノーマルテラス型の耐性や神速のスイープ性能の高さは確かに優秀だったのですが、選出段階で相手の型をケアしようと思うと出せない構築があまりにも多かった(サザンドラを見ただけでゴーストテラスなら無理となるなど)のと、カイリューミラーのゴツメへの回答が全く持てないのがあまりにもネックだったため、飛行テラス型に変更しました。相手のサフゴカイリューに対して龍舞を積んだタイミングで出てくるサーフゴーを飛行テラバでゴリ押す選択肢が取れるため、スカーフトリックをケアして立ち回れるのが強かったです(この動きをする場合HB電磁波搭載型には注意が必要)。また厚底ブーツを持たせることで相手がステロ展開だった場合でも気にせず選出できるようになります。

ステルスロック+ゴツメカイリュー(+サーフゴー)+不意のゴーストテラスまで全てケアできていることで通しやすさが格段に変わりました。逆に言えばこの手のカイリューはここまでしないとまともに選出できないということですし、HBロトムカバルドンなどそれでもきついポケモンはいたので、環境的に逆風にあったのは間違いなかった思います。

 

ウォッシュロトム

性 格:控え目

特 性:浮遊

実数値:157(252)-*-127-172(252+)-128(4)-106

持ち物:拘り眼鏡

テラス:ノーマル

技構成:ハイドロポンプ/騒ぐ/ボルトチェンジ/トリック

崩し枠・サイクルパーツ。初手デカヌチャンの誘う地面・炎タイプ全般やカイリュー対策に出されるヘイラッシャ・ラウドボーンに投げてサイクル下で負荷をかけていきます。

前期から変更なし。デカヌチャンが誘う初手のポケモンに有利な傾向にあり、特にガブリアスはデカヌの持ち物を風船から襷にした兼ね合いで立ち回りが窮屈になりがちだったので、相手の選出が読める場合は積極的に初手へ置きダメージレースで優位に立つことを心がけていました。鋼1/4の耐性が非常に優秀で、サイクルする上でケアの難しい眼鏡サーフゴーにブラッキーの守る拘りロックから後出ししてサイクル下で負荷をかけていくのは何回も行った強力な動きでした。

前期と同様ノーマルテラス+騒ぐで、この構成で勝てた試合はそこまで多くなかったですが、特に変更したいと思うこともなかったのでそのまま使用し続けました。ノーマルテラス選択はブラッキーから交代した際の悪巧みサーフゴーへの解答が一番の理由ですが、その一点で考えるなら悪テラス+悪の波動なども相手がテラスを切らない場合より処理しやすかったり、クエスパトラ絡みにもある程度の回答になりうるのでよかったかもしれません。

HCロトムの中でメジャーなフェアリーテラスは、想定されやすい上に役割対象のドラゴンタイプの技選択との噛み合いを基本的に回避できないのが個人的に好みではないです。テラスを積極的に切りたい+相手の下から行動を強いられるポケモンは、テラス後も十分な数値が確保できてないと相手の一点読みに崩される(フェアリーロトムの場合、サザンドラのラスカノ・ガブリアスのアイヘなど)リスクを常に抱えることになるので、構築段階でできる限り採用しないのがテラス噛み合いゲーを回避する上で意識することの一つなのかなと思います。

 

サーフゴー

(画像がないのでギルガルドで採用)

性 格:控え目

特 性:黄金の体

実数値:163(4)-*-116(4)-203(252+)-117(44)-130(204)

持ち物:拘りスカーフ

テラス:鋼

技構成:ゴールドラッシュ/シャドーボール/気合玉/トリック

調整先

C…鋼テラスゴールドラッシュで無振りサザンドラ確定1発(168~)

HD…無補正252振りサザンドラの悪の波動93.8%耐え(138~164)

S…スカーフ込みで準速ドラパルト抜き

スカーフ枠・ノーマルの一貫切り・状態異常対策枠・スイーパー。

前期から微変更。スカーフサーフゴーの強さの一つに鋼テラスゴールドラッシュで上から高火力を押し付ける動きは間違いなくあると思ったので、テラスを飛行タイプから鋼タイプにし、調整も最低限耐久に振ったC特化に変更しました。サーフゴーの通りが良いと判断した相手には初手鋼テラスゴルラで一体倒してから、ブラッキーを絡めて相手の2体を詰め切るといった動きを行いました。主に初手サザンドラや鉢巻っぽい顔をしたマスカーニャ相手に行うことが多かったです。飛行テラスカイリューブラッキー絡みのサイクルで荒らした後のスイーパーとしての性能も健在で、前期と変わらず単体であらゆる役割を遂行できる万能な性能は非常に魅力的でした。

気合玉はドドゲザン・サザンドラなどを意識して採用しました。勝ち筋に組み込みたい技では当然ないですが、この技の有無で勝ち筋を最後まで残せた試合は間違いなくあったのでそういった意味では有用だったと思います。

 

ガブリアス

性 格:陽気

特 性:鮫肌

実数値:183-182(252)-116(4)-*-105-169(252+)

持ち物:拘り鉢巻

テラス:フェアリー

技構成:逆鱗/地震/瓦割り/テラバースト

崩し枠・電気の一貫切り・対面アタッカー。

前期からほぼ変更なし。隠密マント剣舞やオボンステロなど様々な型を検討しましたが、その中で鉢巻が一番使い勝手が良かったので変わらず使用し続けました。構築単位で物理方面の瞬間的な高打点を確保できるこのポケモンがいるだけで五分以上に戦えるサイクル構築が一定数存在していたので何かと重宝しました。単体で見た時にこの構築で一番変更の余地があるポケモンですが、ガブを抜くと電気全般やウルガモスが急激に重くなる+選出されやすくなるので最後まで外せませんでした。

瓦割りは鋼テラスサザンドラに一貫するのが優秀だったり、オーロンゲの壁展開に気持ち程度抗え耐えたりします。実際は終盤謎にマッチングすることの多かったミミズズに交代読みで撃つことが一番多かったです。

 

※選出パターン・重いポケモンは前期の構築記事を参照ください

 

おわりに  

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TN:しおこうじ 最終13位

前期と同じ構築で最終10位台という結果を残せて嬉しいです。今期は終盤までは中頃のシングル厨のつどいに向けて少し潜った程度でしたが、構築の対応力の広さと構築自体への理解度が前期に比べて高まっていたおかげで終盤から潜っても最終日まで戦い抜くことができました。

今期は次潜る時は最終1桁以上の結果を目標に取り組んでいきたいと思います。ここまで閲覧いただきありがとうございました。